http://www.luzinde.com/meisaku/zero/1.html
http://www.luzinde.com/meisaku/zero/2.html
http://www.luzinde.com/meisaku/zero/3.html
一般に、ゼロ戦は強い!、凄い!、と思われてる。
でも外国のゲームをやると良くわかるけど、ゼロ戦の戦力って、
F4F と同じぐらいのレートになってることが多い。
ゼロ戦って過大評価されてるんじゃないのかな、
ぐらいには思ってたけど、思ったより酷い代物だったのかも。
同時代の他の機械や武器の水準からすると、
まあ酷くてあたりまえではあるんだけどね。
持っている工作機械以上の機械は作れるわけないし。
具体的にゼロ戦が駄目な点を列挙。
○あきらかに速度が遅い。
- 登場時点(1940年)の時点で他国の一流戦闘機と比較して
最高速度が 60km/h も劣っている。
- 1942年でその差は 100km/h 以上
- 1944年では 150km/h
- 巡航速度も同様に 100km/h ほど遅い
長距離進行時の巡航速度は 200km 台
- Bf109もスピットファイアも、エンジン換装等により、
どんどん速くなっているのにゼロ戦だけが進歩していない
○戦術の進化に対応できていない
- 低速での格闘戦に持ちこまなければ勝てない
- 高速度での操縦性に難がある
- 無線が役に立たないので連携が困難
○武装も弱い
- 同口径の他国の機銃に比べてあきらかに性能が劣る。
- 20mm機銃は使いものにならない。
初速が低く、発射速度も低く、塔載量も少ない。
主翼がしなって弾道がそれてしまう
○構造上の問題がある
- 無理な軽量化のため無理な急降下をすると空中分解する
○防御も決定的に弱い
- そもそもパイロットが乗る部分に装甲がない
- 最も被弾しやすい翼内にガソリンタンクがあるので、
すぐに発火してしまう
○運用上の問題もある
- 艦上戦闘機なのに翼を折り畳めない。
そのため空母積載数が増やせない。
- 自動運転のための装置がないので、長距離飛行作戦時には、
戦闘に入る前に、体力を消耗してしまう。
トイレもないので、気力も消耗してしまう。
○長大な航続力も、他の戦闘機して特に優れているわけではない
- 他国がゼロ戦と同じように翼内タンクを装備した、
長距離型の戦闘機や偵察機は、ゼロ戦より
長大な航続距離を誇る
- 大戦中期以降になると P-47D やら P38 やら P51D やら
ゼロ戦の最高速度と同等の速度で巡航しながら、
ゼロ戦並の航続距離を持つ戦闘機が登場している
しかも、なんと設計もパクリだったとは。
イギリスのグロスター F.5/34 そっくり。
※追記)
※コメントにも書いてあるけど、パクリ、と言うのは言いすぎかも。
このサイト、表現があんまりな部分が多い。
こういう表現はあんまり好きじゃないんだけど、
- 日本人は自分達を過大評価したがる
- そういう日本人の思考は、韓国人、北朝鮮人の思考と似ている
この意見には賛成。
似てるものどおし仲良くしないとね♪
悪いとこは直さなきゃ駄目だけどね♪
このサイトの他のコンテンツも面白い。
旧日本軍弱小列伝
http://www.luzinde.com/
戦車のしょぼさが良くわかる。
本当にしょぼい。
でもまあ仕方ないんだよ。
技術がないんだもん。
以下のサイトにも書いてあるけど、
生産力が100倍違うんだもん。
そりゃ勝てないって。
太平洋戦争時の日本の技術と戦術
http://blogpal.seesaa.net/article/6050155.html
そんな中でも、現場の人は一生懸命頑張ったわけで、
それはちゃんと評価してあげたい、と思うのよね。
このサイトみたいに書くとたしかに面白いんだけど、
もうちょっと淡々と書いてあるほうが好きかなあ。
Wikipedia なんかは、淡淡としてて良いね。
かなり詳しいし。
Wikipedia - 零式艦上戦闘機
他の情報としては、実際にゼロ戦に乗って戦った坂井三郎のベストセラーは
今読んでも素晴しい。
ゼロ戦を語るならとりあえず読んでおいたほうが良いと思う。
大空のサムライ(上) 死闘の果てに悔いなし
その坂井三郎が書いた別の本を見るとリアルなゼロ戦の戦いも見えてくる。
零戦の真実
栄養剤と思ってヒロポンを打っていた話、死地をくぐり抜けきた人じゃないと
書けない話も沢山。
こんな本も刊行されている。
評価というのは変わっていくもんだと思う。
本当にゼロ戦は名機だったのか—もっとも美しかった戦闘機栄光と凋落
コメント欄に、あった書きこみも引用しておきます。
勉強になりました。
頭を冷やしましょう。
戦闘は常に最高速度で行われるわけではないので加速力も示すべき。
機銃やら装甲やらの話は初期型のことばかり。
Bf109もスピットファイアも、エンジン換装等により、
どんどん速くなっているのにゼロ戦だけが進歩していない
ゼロ戦の設計に関係ない。
責めるならば当時の日本が基礎工業力に欠けていたこと。
艦上戦闘機なのに翼を折り畳めない
折りたためる。
海外の戦闘機の航続距離が長いのも装甲が厚いのも重戦闘機なのだし当たり前。ゼロ戦設計時の航空機事情は違うんだ。
第一次世界大戦時の戦闘機から96式への流れをたどればわかるように
ゼロ戦は格闘戦を重視した軽戦闘機なので速度を追求した重戦闘機とカタログ上の速度を比べること自体がおかしい。
戦闘機として括られて同じ空で戦っているからわかりづらいが
まったく別の考え方が根底にある。ボクシングや柔道で階級の違うもの同士を戦わせて見てはどうでしょうか。
フェザー級にKOされるへヴィー級選手を見てみたいものです。
当時、航空機の進歩は今とは桁違いで、ほんの数年で新型機がどんどん出てきた。中国戦線から活躍しているゼロ戦と朝鮮戦争にも顔を出すP-51とを比べて何を示したいのかがわかりません。明らかに世代が違うのに。
1000馬力程度のエンジンで優れた能力(軍部の無茶な要求も含め)を発揮するには軽量化が不可欠。当時はいかに機敏な動きができるかが肝要だったのでそれでよかった。
ゼロ戦はこの当時"では"最高傑作といっても差し支えがなかった。
だが太平洋戦争は機動性重視から速度重視の設計への過渡期。
そして今もその流れを受け継いでいる。
つまり、ゼロ戦は軽戦闘機の極みでありながらその軽戦闘機というジャンル自体が廃れていく時代に生まれたのです。
そんな時代に生まれ、当時の日本の悲しいものづくり事情から強力なエンジンに換装することもできず、
敵はどんどん新型機を出す中で開戦から終戦まで前線に送り出され
戦争初期はアメリカをも泣かして最強を誇りながら中盤からはやられ役になり、末期には特攻に使われた悲劇的な歴史。
そういったものが圧倒的な知名度とあいまってゼロ戦を
傑作たらしめているのではないでしょうか。
それと戦車がしょぼいのはクレーンの重量制限。
国内で戦えるなら少しはマシだった、と思いたい。
おまけ。
プロジェクト・ゼロ戦
1/32 海軍零式艦上戦闘機二一型