田中宇さんが今年の8月に書いた記事なんだけど、
http://tanakanews.com/f0810japan.htm
こんなことが書いてある。
たとえば小泉さんの靖国神社参拝は「個人の信仰」を
表向きの理由としているが、中国が日本との関係を
強化したいと接近してくるたびに参拝を実施したり
意思表明したりしており、真の理由は日中関係を
制御することであろう。
靖国参拝は、中国と政治的に仲良くすることはしません、
今はまだアメリカと仲良くすることにします、という
政治的な意志表明なわけだ。
中国、韓国、北朝鮮以外の国は靖国参拝については
そんなに過剰に反応しているわけではないしね。
今回の参拝のタイミングは、中国のマラソン、F1 とかの、
イベント開催と合わせたのかしらね。
アメリカと中国、どちらとも仲良くできれば良いんだけど、
そんなことは多分無理。
困ったものだけど仕方ない。
どっち付かず、というのは一番悪いけど、べったりも困る。
その辺をうまくコントロールするツールとして、
靖国がある、っていうだけじゃないかのう。
国益が、っていうけど、国益って何さ?、という定義も
あいまいなまま批判ばっかり出るのはどうかと思う。
まあ批判が全然出ないっていうのはそれはそれで怖いので、
今ぐらいのバランスが良いのかもしれんな。
田中宇さんの言うことを全面的に信じることは、
もちろん危険だけど、こういう見方もできる、
ということは知っておいたほうが良いんじゃないかと思う。