IPv4の環境からIPv6でアクセスできるようになると([2012-05-14-2]、
IPv4環境で動かしているサーバにも、IPv6のアドレスを着けたくなるのが人情。
ということで、IPv6のアドレスを持ったサーバ上で、
apache を使ったリバースプロキシサーバを作ってみた。
用意するもの:
IPv6とIPv4アドレスを持っている Ubuntu 12.04 のサーバ
方針:
手軽に apt で入る apache を使う。
IPv4のみでアクセスできるFQDNと、IPv6のみでアクセスできるFQDNを用意する
1. DNS の設定
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IPv4 用の FQDN と IPv6 用の FQDN をそれぞれ用意する。
両方持ったものがあっても良いけど、IPv4用は必ず用意する。
A レコードに、元のサーバのIPアドレスを設定。
AAAA レコードに、リバースプロキシのIPv6アドレスを設定。
今回は以下のレコードを設定
ipv4.dasubi.org. IN A 219.166.226.211
ipv6.dasubi.org. IN AAAA 2001:e41:31d4:97a5::1
2. IPv4用のFQDNでウェブサーバが応答するように設定
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http://ipv4.dasubi.org/ でアクセスできるように設定しておく
3. リバースプロキシの設定
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プロキシモジュールを有効化
cd /etc/apache2/mods-enabled
sudo ln -s ../mods-available/proxy.load .
sudo ln -s ../mods-available/proxy_http.load .
バーチャルホストで、リバースプロキシの設定。
sudo vi /etc/apache2/sites-enabled/002-ipv6.dasubi.org
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<VirtualHost *:80>
ServerName ipv6.dasubi.org
ProxyPass / http://ipv4.dasubi.org/
ProxyPassReverse / http://ipv4.dasubi.org/
</VirtualHost>
apache を再起動。
sudo /etc/init.d/apache2 restart
4. IPv6 でアクセス
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http://ipv6.dasubi.org/ でアクセスできることを確認。
あとは必要なら、www にも AAAAレコードを付けて
デュアルスタック化してみるとか。
5. 雑感
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ウェブコンテンツ側で特に複雑なことをしていなければ、
リバースプロキシを使えば簡単にIPv6からのリーチャビリティを作れる。
ってことで、サクっっと、IPv6でアクセスできるようにして、
World IPv6 Launch に参加しましょうよ。
今は日本企業少なすぎだし。--> [2012-05-12-2]
ちなみに、IPv6のサーバの用意はVPSなんかを使えば簡単。
DTIのVPSなんかだと標準でIPv6アドレスが付いてくる。↓
この日記のサーバはさくらのVPSを使っててIPv6対応済み。
さくらのVPSでIPv6を使うには以下のようにする。
Ubuntu 10.04 LTS から Ubuntu 12.04 LTS へのアップグレード --> [2012-05-07-3]
Ubuntu 12.04 と、さくらの6rd で IPv6 アドレスを使う方法 --> [2012-05-08-8]