http://brevis.exblog.jp/21721306/
トヨタと日産の生産方式は、用語は違うが、似ているところもたくさんある。
自動車という複雑かつ大量の機械製品を扱う以上、当然のことかもしれない。
そして両者とも、顧客の需要に合致したプル型生産を行っている。
トヨタはこれをジャスト・イン・タイム(JIT)と呼び、日産は同期生産と呼ぶ。
だが、同じプル型生産といっても、じつは根本の思想がかなり違う、というのが、
見てきた仲間が語ったことだった。
日産の場合、生産側でなんとか誤差を調整しようとするらしい。
ところが、トヨタのやり方は全く違う、という。
まず、トヨタは意図的にバッファー在庫を持っている。
...
いくつか、意図してバッファーを持っているところがある。
そして、受注が確定したら順序計画で引き当てていく。
まるで、デル・コンピュータのBTO(Build to Order)方式である。
「内示でPushして、かんばんでPullするのがTPS(トヨタ生産方式)だ」
と表現されている。
両者のどちらがベターかについては、議論もあろう。
ただ、生産側と販売側と、どちらが市場に近く、どちらが需要(の変動)
に敏感かといえば、やはり販売側ではないかと、わたしは考える。
だとしたら、敏感な側に、より責任を持ってもらう方が合理的なのではないだろうか?
システム開発においても、敏感な側、つまり発注側に、より責任を持ってもらうほうが
合理的な気はするなあ。