「ext2 はフラグメントしない」はガセ
http://d.hatena.ne.jp/kinneko/20050421/p4
ext2 はデフラグがいらない、というのは、
ディスクスペースを有効利用するためのフラグメントという
仕組みを持っていないということと、
FAT よりマシな管理をしてるということが
あわさって誤った常識になっちゃったものじゃないかと。
参考)
Local Filesystem Survey
http://www.spa.is.uec.ac.jp/~kinuko/slidemaker/fs-survey/
ext2fs.txt
http://www.spa.is.uec.ac.jp/~kinuko/survey/body/ext2fs.html
データブロック確保アルゴリズム
与えられたヒント値を元に、
1. ヒント番目のブロックが空いてれば確保
2. 駄目ならヒント値から32ブロック以内の空きブロック
3. 駄目なら同じブロックグループ内の空きブロック
4. 駄目ならすべてのブロックグループをなめて空きブロックを検索
なので同時書きこみが沢山発生すると、ハードディスク内の
データは飛び飛びになっちゃうのは当然。
ただ、以下のような誤解をうむドキュメントがあるんですよね。
なぜ ext2 のデフラグツールを誰も保守していないの?
http://www.changelog.net/log/1999/11/a/kernel3.html#ext2defrag
これは FAT に比べてマシなデータブロック確保アルゴリズムを
使ってるよ、ということを言ってるだけだと思うんだけど、
フラグメントという仕組みを持っていない、ということと
あわさって、妙な誤解を生んでるんだと思うです。
追記)
しお兄ちゃんによる解説
http://diary.imou.to/~AoiMoe/2005.04/late.html#2005.04.21_s02
※)
FFS のフラグメントは、性能を上げるため、って書いたけど嘘。
ということで、
性能を上げる --> ディスクスペースの有効利用、に修正。