http://www.rubyist.net/~matz/20060120.html#p01
オブジェクト指向というのは多分1つの作法だよね。
作法というのは、知らなきゃいけない常識、
でも、知らなくても非常識に頑張ればなんとかなる、
そんなもの。
構造化プログラミングなんかも作法。
アスペクト指向なんてのも作法。
ネットワーク指向なんてのも作法。
Ajax なんてのも多分作法だよな。
作法が万能って吹聴したり、この作法が世の中を変える、
とか言ってる人がいたら、相当おめでたいと思う。
作法があるといろいろと面倒なことを考えなくて済むわけで、
思考や実施が容易になることは事実だから、
作法により、人間の能力が向上し、向上した人間によって、
世の中が変わる、ということは言えるかもしれんが。
作法も確かに相当大事なんだけど、
多分、世の中を変えるのは、アイディア、
正確に言うと「アルゴリズム」だと思う。
世の中のデータベース化されたのは、ハッシュという
アルゴリズムが発見されたから。
Google が天下を取れたのは、ページランク、というごく簡単な
アルゴリズムを発見し活用したから。
インターネットも、パケットで通信する、というアイディアが
あってのもの。