Prev / Next / /home/pochi/ChangeLog

オープンソースはボランティアではない[computer]

2006-08-01

http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20154608,00.htm?ref=rss
via http://www.rubyist.net/~matz/20060629.html#p01

オープンソースのソフトウェアは、
多くのボランティアに支えられてるので安心です、
っていう意見を良く聞くけど、
その意見は、なんだか無責任な気がするんだわ。
それだけじゃなくて、今的じゃないと思う。

コンピュータソフトウェアを使った商売は、
良くわからない権利やブランドにお金を払う、という時代から、
人の活動そのものにお金を払う、という時代へ、
確実に移ってきていると思う。

ソフトウェアを使うには、保守をするコストっていうのが
絶対にかかるわけで、そのコストは様々な要因により積算される。
出来の悪いソフトウェアを使って、しかも単一のお客さんにだけ、
スペシャルサービスで提供してりすると、
保守コストが馬鹿高くなっちゃうのは当然のこと。
必ずしもオープンソースだから安くなるってわけじゃあない。

ただ、オープンソースのソフトウェアの場合は、
お客さんからすると、見ようと思えば中身が見えるわけで、
どの部分にお金を払うか、というのを客として納得しやすい。
売る方としても、お金がかかる部分もお客さんにちゃんと
説明できるわけで、そのコストはお客さんに納得ずくで
負担してもらいやすい。
場合によっては第三者によって監査してもらうことも可能だしね。
売る方としては、必要なお金は取れるけど、ぼりにくいわけだ。

必要なものにはお金を払う、というのはあたりまえなことで、
保守が必要ならそれにお金を払うのは当然だよね。

保守する能力を持たずに、ボランティアに保守を期待する、
言いきっちゃう姿勢は、客をナメてるとしか思えない。
でも今だに平気でそういうことを言う SIer はまだまだいるのよね。

permlink